Happy New Year2023年のサッカー : 女子サッカーの展望 2

2023年01月02日

2023年のサッカー 女子サッカーの展望 1

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"2023年のサッカー 女子サッカーの展望 1"


ワールドカップが終了し

気がつけば
あっという間に
2023年となりました。


クリスマスのあと


数日前から
ヨーロッパの主要リーグが再開し

昨日も
日本で言う大晦日にも関わらず
熱戦が繰り広げられ
ある試合については面白すぎて

何度も見返していました。



🔹



私はここのところ 
ワールドカップのReplaysや
上記に書いた
ヨーロッパの主要リーグ戦のチェックと共に

同時に 今年の
特に女子サッカーについて
考えていました。

その一部を 
今年最初のブログに書きます。



🔹


今年の女子サッカーの展望ですが

今年の女子サッカー界のメインイベントである
7月20日から1ヶ月間開催される
女子ワールドカップ

アメリカ対ヨーロッパの図式が強まる中で

現時点では 私的には
イングランドの優勝と見ているものの

イングランドの柱である
Beth Mead選手が
まさかのACL injuryに見舞われ

一体 
いつ復帰できるのだろうか。。。

確かに
ヨーロッパの女子サッカーは
アメリカの女子サッカー同様に

日本の女子サッカーとは
比較にならないほどに
フィジカルコンタクトが強く

イングランド・WSLのArsenal で
Mead選手の同僚の
オランダのエース Vivianne Miedema選手も
ACL injuryで負傷し 
手術を経て欠場を余儀なくされている現状で

最近 
女性の選手のほうが男性の選手より
ACL injuryのリスクが高いという調査結果が
報道されていましたが

Mead選手のACL injuryは
思いがけない事態だったので
声も出ませんでした。



🔹



今年の女子ワールドカップは
 
オーストラリアと
ニュージーランドの2カ国共催で

この2つの国にて 
大会が展開されますが


オーストラリア側には
イングランド(世界ランキング4位)や
ドイツ(同2位)
ブラジル(同9位)や
フランス(同5位)
カナダ(同6位)に
ホスト国の1つオーストラリア(同12位)などの
トップチームがグループステージや
その後のノックアウトラウンドで
ほぼ集まっている状況で
強豪同士の死闘・潰し合いは 避けられず

ただ 
昨年夏のWEURO22を制した
ヨーロッパチャンプの
イングランドの監督の深い自信には
畏敬の念を覚えますが

イングランドの唯一の懸念材料は
やはり 先に上げた
Beth Mead選手の復帰が
ワールドカップに間に合うかどうか。。。



来月にイングランドで行われる
Arnold Clerk Cupと
4月の南米チャンプである
対ブラジル戦で

彼女抜きでどう戦うのか

其れがある意味で
ワールドカップの行方を占う意味でも
注目だと思っています。



🔹



百戦錬磨のイングランドの監督は
Beth Mead選手抜きのプランも
申し分なくたてているはずで

試合によっては
グループステージなら
最悪でも引き分けにし

極端な敗戦は
相手への油断や
チーム自体 
集中力が切れない限りは ないと思います。

ただ4月の対ブラジル戦

その時期に 
Mead選手の回復状況が
どうなっているのかも含めて
イングランド対ブラジルのカードは
要注意です。



🔹



一方で
ワールドカップ3連覇を狙うアメリカですが
去年の10月から11月の
アウェーでのイングランドやスペイン 
そして 
ホームに迎えたドイツ(2試合)との戦いを
1勝3敗で終え

これまで
超格下の相手チーム達との試合のツケが
一気に回ってきたように

イングランド・スペイン・ドイツ相手に
苦戦を強いられました。

この件については
相変わらず続く監督批判と共に

アメリカ代表が
果たしてワールドカップで勝てるのか
懸念を表しているファンがみられますが

監督問題だけで片付けられるものではないと
思います。



🔹



客観的に観て

アメリカ代表については

前線のアタッカー陣は
若手からベテランに至るまで
人材も多く
問題はほぼないとは思うものの

それをつなぐ
中盤の選手についての議論が多いのが
現状です。



🔹



アメリカは
来月のSheBelieves Cupの前に

今季の代表活動の第一弾として
今月 ニュージーランドで
ワールドカップ本戦を見据えた合宿を張り
その後 ニュージーランド代表と
現地で2試合 行う事になっています。


アメリカ代表の監督によると
ACL injuryで
長期欠場をしていた選手達の復帰も
見込まれており

確かに
まだまだ予断は許されないものの
ワールドカップ迄に
徐々にギアを上げていくはずです。



🔹



それでも
特に
昨年11月にドイツに苦戦した試合。。。

ドイツは速攻主体のwell-organized team

攻守の切り替えは勿論速いのですが
速さ・テクニックだけではなく
守りも堅く 
90分間 選手の足が止まらない 
流れるようなドイツのサッカー

走力も含め 彼女達の
フィジカルの強さに
改めて目を見張りましたが


アメリカが最後の最後まで
そのドイツに主導権を握られ
彼女達の速さ・堅さ・強さに
手こずっていたのが 印象的でした。



🔹



それを観たとき
3位で終わった東京オリンピックと同様に

過去のアメリカの独り勝ち状態が終わり


アメリカのワールドカップの3連覇は
現状ではとても厳しいなと思いました。



🔹



アメリカ代表の監督の手腕への
特に彼に対して
多くの女子サッカーファンからの
視野が偏った批判も多々ありますが


チームの新陳代謝も含め
チームの循環が上手くいっていないという
懸念点と共に

現在 世界ランキングで1位とは言え
チーム自体が 色々な意味で
岐路に立たされている様に見えるのは
私だけでしょうか?

ヨーロッパの女子サッカーの
ここのところの類まれない進歩を過小評価し
現状を無視したところも否めず
そういった意味で
世界ランキング1位への傲慢さも
あったと思います。



🔹



アメリカは
今月の代表の始動と共に
この月末には 
アメリカ代表の核でもある
国内リーグの各チームが
今シーズンに向けてキャンプに突入します。

(追記: 現地時間で1月5日(木)に
アメリカサッカー連盟より
ニュージーランドでの合宿と
ニュージーランド代表との
親善試合に出場する選手達が発表されます。)




🔹



アメリカは
ワールドカップでは
ニュージーランドでグループステージを戦い

ニュージーランドサイドでの強豪チームは
アメリカと同じグループEに入った
オランダ(世界ランキング8位)
Group Cのスペイン(同6位)と
なでしこ(同11位)
Group Gのスウェーデン(同3位)

プラス

Group Aには 

なでしこがノックアウトラウンドに進出すると
その初戦で当たると予想される
世界ランキング10位台と20位台前半の
ヨーロッパの中堅チームの
ノルウェー(13位)と
スイス(21位)が
ホスト国のニュージーランド(同24位)と
ひしめき合っています。

このGroupAは中堅チームが3つ
集まっていますが
ある意味では
ニュージーランドサイドのグループステージでは
"死の組"だと思っています。

(この組には
元オーストラリアの監督が率いる
フィリピンがいますが


現実に
アジアのチームや
一部のアフリカのチームは
欧米との競技レベルの格差が激し過ぎるので
  
出場枠が増えた今回のワールドカップでは
新たなアジア・アフリカのチームの
世界へのお披露目と割り切ると同時に

彼女達の中から
原石の様な選手を探す事も

特にアフリカの選手については
ヨーロッパのビッククラブチームが 
常に新たな選手獲得の為に
追跡しているはずです。)

ヨーロッパの中堅チームは
過去に親善試合で
イングランドと引き分けたり


フィジカルの強さと図太さも含めて
注意が必要です。

(ヨーロッパの強豪チームは
大勝した次の試合で
中堅を含む
格下チーム相手に不思議な試合をして
突然 負けたり引き分けたりするので
そのムラ・隙を衝く事も忘れないでほしいもの)




🔹




ワールドカップでのアメリカは
ある意味では
ノックアウトラウンドで
スウェーデンやスペインに負けなければ
決勝まで
恵まれた状況にいますが

この夏の大会の本選迄に
どれだけチームが
激しい国内のリーグ戦で
怪我人を出さないことと

逆にACL injuryからの怪我人の復帰と共に

チーム内が引き締まり
熟成・活性化されるのか
注視したいと思っています。

昨年 出産から短期間で復帰した
Crystal Dunn選手の存在は
メンタルの部分も含め
チームには大きかったです。

彼女の復帰後のプレー
出産後とは思えない強さ・速さと共に

攻守に渡る
彼女の凄みに圧倒されました。

彼女は一体
出産後 
どんなトレーニングを積んで来たのでしょうか。。。



日本の男女のプレーヤーに
あの凄みが出せるのか。。。

あれくらい出さないと
世界のトップで 戦うことは無理です。


それ故に
アメリカ代表にとって
怪我人等の復帰が
そのメンタルの強さも含めて
今後のチーム浮上の鍵を握っていると言っても
過言ではないと思います。



🔹



女子サッカーの展望

今日のブログは
ここまでにしておきます。


なでしこジャパンについては
後日
女子サッカーの展望2として
書く予定でいます。


というわけで
少し間を挟んで
この続きは
女子サッカーの展望 2で。






P.S.

アメリカの
サッカーファンについて、ですが

アメリカのサッカーメデイアや関係者も含めて

海外サッカーに対しての
無理解・傲慢ぶりが
ワールドカップを通して
余りの無知さとともに露呈してしまい
改めて アメリカでのサッカーへの見解に
絶句してしまいました。


過去にワールドカップで優勝を経験してる
アメリカ女子代表のOGの1人が
ワールドカップの試合の解説をしていましたが

海外のサッカーへのリスペクトがなく
彼女の持つ情報にも首を傾げざるを得ず
ただ無知に 
一方的に大声で話すだけで
聞くに耐えられませんでした。

ベテランのイングランドの男性が
実況で彼女をサポートしてましたが
彼と彼の知識・経験がなかったら
試合をじっくり観たいファンにとっては
彼女の存在は放送事故レベルのものでした。


その一方で
別の試合中継を担当していた
イングランドの女性

普段から隈なく
各国のリーグや選手を取材しているのが
明白で
試合中 適材適所に的確な情報をまじえながら
同じくイングランドからの
ベテラン解説者の男性と共に
試合中継を上手く進行していたのとは
本当に大違いでした。


*


私がここで言いたいのは
ジェンダーのことではなく

如何に
アメリカのサッカー関係者やメディアが

ワールドカップ中に
件の彼女や
放送事故ともとられかねないコメントを繰り返した
元アメリカ男子代表の人物と共に

国際サッカーへの無理解・傲慢・不勉強ぶり。

アメリカはこれから
ワールドカップや
オリンピック開催を控えて
サッカー熱も
更に上がって来るはずです。

ヨーロッパのサッカーメディアや関係者と
比較をするのは酷ですが

この機会に
アメリカのメデイアも関係者含め
アメリカのサッカーファンは
さらなる海外サッカーの勉強を。


"America is #1"は
サッカーの世界では
通用しません。



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Photo by Engin Akyurt https://www.pexels.com/





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